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精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記 (+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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久々に宿に戻ってきた。
俺は海側の部屋に部屋を移動した。
いない間に女将が部屋の清掃をしてくれていて、どの部屋も同じぐらいに片付けてくれていたので。
真下は女将の部屋らしく、少し気を遣わないといけないが、海の香りが今は恋しかった。
 
白い窓をあけると広がる青い海。
夜風が気持ちよくて、少し湿った潮風が心地よい。
 
前回の仕事で心身ともに疲れた俺たちは、明日一日ゆっくり休んで、明後日から新しい仕事を請けることにした。
レグはこの休みをどうするんだろう?
俺はもう決めているけど・・・。
 

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俺たちはアルベルトという人間の隊商を守っていた。
アルベルトは明るい奴だが、人間だ。
肉を食う奴は何故こんな臭いがするんだろう。
それに今日の昼間助けたフーゴという奴。
こいつは文句なしの人間だ。
こいつの荷物を取り返す?
俺一人だったら間違いなく、「冗談じゃねぇ!契約以上の仕事をする気はねぇよ!」と、突き放していたところだ。
だが・・・・こうやって人と関わりあうことを避けているせいで、俺は何か大事なことを見失っているかもしれない。
それがここ2年の放浪で俺が何も得られなかったことに対する反省だ。
今の俺にはレグがいる。
レグはもちろんフーゴの荷物を取り返すことをあっさりと受け入れていた。
その姿勢が俺に欠けているものなのかもしれない。
だから、ここは我慢だ・・・・。
 

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終わった。
精霊協会での初戦闘は比較的あっさり終わったといってもいいだろう。
幸い相手は合成体で思いっきり打ち砕くこともできた。
中に入っていた精霊達を傷つけてなければいいが・・・・。
 
俺の傷はレグが戦闘中も何度か治してくれた。
笛の音が俺の耳に届いたと同時に傷がみるみる塞がっていくのは驚きだ。
「レグ、さんきゅ。助かった。」
精霊兵を眺めていたレグがこちらを振り返って、目をパチパチしたかとおもうと
「こちらこそ。ヴェル、ありがとう。俺達初めてにしては良いコンビネーションだったな。」
と返してきた。
戦闘後にお礼を言いあうってのもいいものだな。
 
「さすがに、協会所属の冒険者さんが相手だと、この子達ではまだまだ歯が立たないわね。
でも、この子達にはいい経験になったわ。本当にありがとう。
これが約束の報酬よ。またよかったら、この子達の訓練相手になってあげてね。」
 
そういいながら、かすかに精霊の気配を漂わせたヘルミーネという人間から不思議な石をもらう。
何か・・・力を感じる。
精霊の欠片?
俺の左手で災渦が震えている。
何だろう。ひょっとして・・・・
 
隣を見るとレグも精霊石の欠片をじっとみていた。

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潮の香りがする。
精霊協会の本部からそう遠くない場所に海沿いの町があったのは幸運だった。
俺はこの町をベースキャンプにしようと決めていた。
 
まだ早朝。
海に近い町では朝漁から帰ってくる時間帯からにぎわい始める。
その前の時間帯なら町を行きかう人間は少ない。
俺はサングラスごしにできるだけ人間を見ないように、建物だけを見て町を通り抜ける。
探しているのは青い花の看板。
この町では海に近い白い家にその看板はあった。
 
青い花。
この看板をかけている宿やレストランは宗教的戒律で魚や肉を食べられない民専用の場所。
だいたいどこの町に行っても一軒ぐらいはあるものだ。
この町では二、三軒あると聞いていたが、小さいけれど白い家が比較的静かだと聞いていた。
早朝なのに朝ごはんを用意しているような匂いがする。
誰か宿泊している客がいるのだろうか?
それとも家人用の朝食だろうか?
少し悩みながらも扉をノックした。
 

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逃げるおにくは本当によく逃げた。
おかげですっかり消耗してしまった。
こんなに消耗するはずではなかったのに、自分の作戦ミスもあってかなり疲れてしまった。


平原を抜けて森についたころには疲労がやってくる。
眠りたい。
ここで眠ってしまいたい。


少しだけなら・・・



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一瞬で町を通り過ぎる。
アンジェ姉に手紙を書く余裕も無い。
ただ走り抜ける。

目的は「はじめて」に出会うこと。
地図と周りの冒険者の動向を見て決めた。

この世界の情報は一瞬で駆け巡る。
その中に火喰い鳥の民に関わるような噂はない。
ならば・・・・「はじめて」のことに積極的に踏み込んでいくべきだ。
そう考えた。

無茶かもしれない。
負けるかもしれない。
無謀だとしか思えない。

それでも・・・・
「はじめて」に慣れておかなければ。


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ここに来て5日目の朝を迎えた。
ふと元の世界時計を見てみる。
昨日までの4日間で13日も経過している。

それなのに私は火喰い鳥の民を呼び起こそうとする動きを察知できないでいる。

まだたったの4日目。
とはいえ、心は急く。



カヤ「そうだ。大雑把な計画を立てよう。」

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