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精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記 (+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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「レイモンド・・・・アンジェリカ、ちょっと早く来すぎたかな?」

時刻はまだ正午前。
約束の時間まではまだあと20分ぐらいある。
少し寒い遺跡内で真っ白なコートを着こんでモコモコになった少女が一人。


「アンジェリカちゃん」


控えめなそれでもよく通るその声に少女の顔が明るくなる。


「アディさん!」


少女は声のほうに走り・・・・声の主に抱きついた。
肩までの波打つ金髪、ブルーアイ、少し線の細い女性は優しい笑顔で少女を抱きとめた。
アディと呼ばれた女性は少女の頭を撫でると怪訝そうな顔をした。


「アンジェリカちゃん、髪が冷たくなって・・・少し待たせてしまったかしら?」

「ううん、そんなことないよ!アディさんに会えてうれしい!
アディさんが誘ってくれるなんて思ってなかったから、アンジェリカすごくうれしいの!」

「まぁ。そんなに喜んでくれるなんて、うれしいわ。今日は一緒に美味しいチョコレートを作りましょうね。」

「うん!」


仲の良い姉妹?
それとも仲の良い母娘?

この一幕を目撃した人々は子ども特有の歓声に一瞬目を惹かれたが、自分には関係のないことわかると興味を失った。
中には微笑ましさに表情をほころばせる者もいたが、二人が手をつないで歩いて行くのを見送ると、自分達の用事を済ませるためにその場を立ち去った。
だから、二人がどこへ消えたのか知る者はいない。

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「伺ってもいいですか?」

声と一緒にこぽこぽという音と紅茶の香り
日記を書くのをやめてお茶にしませんか?おしゃべりしませんか?という合図。

ペンをおいて私はソファへと向かう。
小さな建物の101号室。
今はファルさんとリルさんは戻っていない。

今日のお茶菓子はちょっと厚焼きのクッキー
食べるのに時間がかかりそうな・・・・長い話をしたいのかな?紅茶もポットで用意しているみたい。

「何?」

私は行儀悪くクッキーを摘みながらソファに座る。
緋魅は私の向かい合わせに座った。

「貴女の家のこと教えていただけませんか?いくらなんでも10歳の子どもを当主として鍛えるためとは言え、このような戦地に送り込むのは普通ではないですよね?そもそも貴女以外に候補はいなかったのですか?」

サクッ
クッキーを一口食べてお皿に置いた。

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14日目の結果に書いた13日目の日記
イベント参加しましたが、絵は二つ下の記事

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『12日目の日記

この島に来てはじめて森に入りました。

毒蛇は危険と聞いていたのに、会ってしまいました。

聞いていた通り、一撃、一撃が虎さんも毒蛇さんも重かったです。

メリッサさんにアナザーライフをかけてもらってなかったら本当にきびしかったかもしれません。

でもそれ以上にショックだったのは、毒蛇さんに

毒蛇「毒気のある顔をしておられる・・・」

って言われたこと。

アンジェリカ、そんなに人相悪くなったのかな?

そんなに人相悪くないと思いたいけど。

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今日もお茶を飲みながら穏やかな陽射しの気持ちよい午後。
ポカポカとした陽の光が心地よい。
冬のはずなのに、この島の気候はどうなっているのだろうか?
不思議と気持ちの良い午後のひとときだった。


彼女がそれを口にするまでは。


「ねぇ、教えて。」


「何でしょう?」


「子どもが親を殺すことと、子どもが親より先に死ぬこと。
 どちらが親にとっては不幸なこと?」


私は驚き絶句した。
一体何を言い出すのだ、この娘は。

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『10日目の日記

今日は遺跡外でお買い物の日でした。

みんな質素な保存食や簡単な保存食を買ったりしてました。

アンジェリカも食事を買って、あと遺跡外でお料理もしてもらいました。

ホワイトシチューとシナモンアップルパイ。

アンジェリカの大好物です。

だけど、この大好物を我慢すると便利な宝石が出来ると聞いたので、我慢することにしました。』

 

「宝石が欲しいのなら何か作りましょうか?」


はっと気づくと目の前にオレンジ色の長い髪。


「緋魅、日記は盗み読まないでって言ったでしょう!!」


だが、緋魅はにっこり笑うとこう言い返した。


「忘れるマスターが悪いんです。」

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9日目の日記

『昨日は今回の遺跡で一番強い敵とぶつかりました。

本当は少し休みたかったけど、どうしても魔法陣まで到達したかったので強行しました。

あと一撃というところまでいったのですが、残念ながら敗れました。

アンジェリカは一番最初に落ちてしまったので役立たずでした。

それに、』



ここまで書いて「ふぅ」とため息をついた。
先日の戦闘を思い出すとあまりの不甲斐なさにため息しか出ない。
狙いをあまりにも絞りすぎると、敵に察知されて避けられやすくなる。
そう聞いてはいた。
だけど、敵の数を減らすことが大事だからと狙いを絞って撃ったスローイングダガーは2発とも外れ。
ハッシュも何回も避けられた。

「本当に情けなかったな・・・」

ため息をつく。
そんな彼女に声をかける者がいる。

「マスターは気にしすぎなのですよ。」

ことこと・・・と音がする。
紅茶のいい香り。

「さぁ、これでも飲んで。気を取り直して日記をお書きください。」

長い髪のその女性が差し出したのはブレンド・ティー
甘いバニラの香りがする紅茶。
一口飲んで顔をしかめる。

「・・・・私、この前のオレンジ・ティーの方が好きだな」

小声で言ったつもりだがどうやら聞こえてしまったようだ。

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