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精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記 (+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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『22日目の日記

久々に遺跡内で戦闘がありました。
今回もケサちゃんと一緒です。

アンジェリカは今は弓の訓練をしています。

どうしても緋魅に前衛をお願いせざるをえないけど、緋魅は嫌な顔せずに引き受けてくれます。
今日は戦闘後もサンドゴーレムさんがずっと後ろについてきました。
ブラックボールさんとバイバイしてサンドゴーレムさんにお手伝いしてもらうようにしようかなっておもってます。


ただ、そろそろ短剣の訓練をしたいので、練習試合を申し込んでみようと思いました。
あと少ししたら練習試合があるけど、フローラお姉ちゃんに

「戦闘が終わったら、急いで走って戻ってきなさい。」

って言われました。
何でだろう?
とりあえず、短剣の練習できるからうれしいな。

練習試合のあとはこの島に来てからはじめてアンジェリカと緋魅とペットさんだけで戦います。
できれば勝ちたいなって思います。

それから、闘技大会で緋魅のパラライズソーンに反撃を仕込まれることが多くなってきました。
緋魅もちょっと悔しいみたい。

でも、たくさん技を使ってもらえるとアンジェリカは楽が出来るのでうれしいです。
それに緋魅に反撃された分だけ、ケサちゃんやシュライクお兄ちゃんの攻撃が通るなら、
そっちのほうがアンジェリカたちにはお得かもしれないし。

っていったら、緋魅は複雑そうな顔をしていました。
多分、本来の緋魅の力だともっともっといろんなことが出来るんだろうなって思います。
だけど、今はアンジェリカの盾になるためにペットに憑依してくれているから力が出せないみたい。

緋魅が力を出し切れるぐらいの強いペットを早く捕まえたいです。』





「こんな感じでいいかな?」

 

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

 

どうやら日記を書き終えたらしい。
紅茶を入れてそっと声をかける。


「日記は書き終わりましたか?」

「うん。」


そういってにっこり笑う少女。


「この前はいいことがたくさんあったんじゃないですか?日記に書かれたんですか?」

「え?何?なんのこと?」


そう言って、とぼけながらも頬を染める。

例のホムンクルスに甘えてきたらしい。
先日はナイトウォーカーの前で血を流すし・・・・本当に目が離せない。

この島には本当に危ない人間も多いのだということを早く自覚して欲しい。
そういう意味ではあの練習試合の相手はある意味では最適な人物かもしれない。
これで少しは用心してくれるようになるといいが・・・・・


「そういえば緋魅。」

「なんでしょう?」

「サンドゴーレムさんとは長くご一緒するかもしれないの。緋魅はどっちがいい?」


私に体を選ばせてくれるらしい。
ずいぶん私に懐いてくれたものだ。

これは良い傾向。
最初は私のことをストーカーのように忌み嫌いかけていたと思ったが・・・。
ならば・・・・


「両方任されましょうか?」

「え?」

「貴女が必要とするならどちらも捕らえますけど。」


驚いて目を見張る様子も愛らしい。
もう少し彼女を見ていたい。
そのためなら、ちょっとぐらい分身を用意するのも悪くないだろう。
 

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