精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記
(+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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39日目の結果で表示される38日目の日記が間にあってなかったので、そっちから補完
『38日目の日記
みんなで花火を見に行きました。
この島でも有数のイベントだけあって楽しかったです。
最近戦闘も割と楽で助かります。
んっと・・・気を抜いたわけではないと思うけど・・・
フローラお姉ちゃんとメリッサさんとリーンちゃんが大変そう。
3人とも勝ってくれるといいな。
次の移動は・・・いろいろ悩むね。みんなが無事でありますように。
それから今日戦う予定のダークホースさんがペットになってくれますように。』
「書けた。」
そしてチラッと緋魅のほうを見た。
緋魅は花火の日からずっと考え込んでいるみたい。
きっと華煉さんって人が気になっているんだと思う。
氷彌さんは何も言わない。
いつものお茶会。
だけど、そろそろ聞いてもいい気がする。
「緋魅」
「なんですか?」
言いにくい。
言わないと何もはじまらないのに。
「今日のお菓子おいしいね。」
わぁーーん、あたしのバカバカバカ!!
こんなこと言っても仕方ないのに!!
お菓子を作るのは氷彌さんだから、二人とも不思議そうな顔をしてる。
そうだよね。
頬が紅潮するのがわかる。
結局、今日食べたお菓子の味は全く憶えていない。
『38日目の日記
みんなで花火を見に行きました。
この島でも有数のイベントだけあって楽しかったです。
最近戦闘も割と楽で助かります。
んっと・・・気を抜いたわけではないと思うけど・・・
フローラお姉ちゃんとメリッサさんとリーンちゃんが大変そう。
3人とも勝ってくれるといいな。
次の移動は・・・いろいろ悩むね。みんなが無事でありますように。
それから今日戦う予定のダークホースさんがペットになってくれますように。』
「書けた。」
そしてチラッと緋魅のほうを見た。
緋魅は花火の日からずっと考え込んでいるみたい。
きっと華煉さんって人が気になっているんだと思う。
氷彌さんは何も言わない。
いつものお茶会。
だけど、そろそろ聞いてもいい気がする。
「緋魅」
「なんですか?」
言いにくい。
言わないと何もはじまらないのに。
「今日のお菓子おいしいね。」
わぁーーん、あたしのバカバカバカ!!
こんなこと言っても仕方ないのに!!
お菓子を作るのは氷彌さんだから、二人とも不思議そうな顔をしてる。
そうだよね。
頬が紅潮するのがわかる。
結局、今日食べたお菓子の味は全く憶えていない。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
「緋魅」
氷彌が何かを訴える。
今日の彼女の様子は変だった。
もしや私たちの不審な態度に気づいてしまったのだろうか?
言うべきだろうか?
判断できない。
彼女の家は彼女が出てから変化している。
彼女を家長に
そんなことは普通ではありえない選択なのだ。
現家長アグライア
現祭主アイリーン
この二人には子どもがいない。
その場合、従姉妹の子であるアンジェリカよりも前に、従兄弟達に継承権がある。
第一は先代祭主セオドア妻にして現当主の従姉妹 アンジェリカの母オーレリア
第二は現当主の従兄弟ダニエル
順を追っていくと、彼女の継承権は第8位ぐらいだ。
狂わせたのは彼女の力。
それを先代当主ヴィクターが見抜いたのだろう。
彼女が旅立ったあと、冷静になったあの家では新しい動きが起こっている。
そこに彼女は帰れるだろうか?
そして帰って彼女は何をするのだろうか?
「ママを守りたい」
彼女はそういった。
今の彼女の敵となるのは先代家長と現家長とも。
意識はしていなくても、彼女は家長になりたいと思っているのだ。
それが言葉の端々からこぼれている。
そうしないと自分の望みは叶えられないとうすうす思っているが、家長という責任をとるほどの自覚がまだないのだ。
そんな彼女に何をしてあげられるだろう。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
やっぱり聞かなきゃ。
今日こそ聞かなきゃ。
「緋魅。聞きたいことがあるの。」
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
「緋魅。聞きたいことがあるの。」
さて、なんと答えるべきだろう?
だが、次に彼女が言った言葉を理解するのに時間がかかった。
予想外だったから。
一文字一文字が頭の中に入ってくる。
頭の中で構成される。
そして理解する。
たったそれだけのことなのに・・・・
「華煉さんってだぁれ?そろそろ私に教えて欲しい。」
その問いに答えるべき答えを私は持っていなかった。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
緋魅は何も言わず少し困った顔をして・・・・そして消えてしまった。
「マスター」
氷彌さんが声をかけてくる。
「マスター、次の戦闘には戻りますと・・・・それだけ伝えてと。」
「うん、わかった。」
言葉はそれだけしか見つからなかった。
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