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精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記 (+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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探索7日目の日記

『遺跡にもぐってずいぶん経ちました。

徐々に遺跡のアンジェリカがいる付近の情報が明かされてきました。
先に進んでいる方達は本当にすごいと思います。

アンジェたちは猫さんや妖精さんと戦ってみました。
ペットになってくれた野犬さんが一生懸命戦ってくれたけど、とっても怪我してて可哀相だったので放してあげました。
別れ際に最後までアンジェリカのほうを寂しそうに向いていたので、ちょっとだけ後悔しました。


(何かこすったような跡がある)


えっと・・・・なんだか日記以外にやることがいっぱい出来てしまいました。
だから今日はここまでにするけど、アンジェリカは元気です。
そろそろ弓を鍛えようと思います。』
 


アンジェリカは日記を書くのをやめて毒づいた。

アンジェリカ「あぁ、もう書いてられないよぉー。邪魔しないで!」
 



アンジェリカが日記を書いていると筆を置こうとしたところに
『構って、遊んで』
と言うかのように甲殻蚯蚓が寄ってくるのだ。



アンジェリカ「これじゃあ日記が書けないじゃない!もう・・・・めっ!!」
 

そう言っても蚯蚓はかまってもらえたことがうれしいらしく、伸びたり縮んだりして踊っている。

アンジェリカ「はぁ・・・・野犬ちゃんのほうがかわいかったかも・・・」
 

チラッと横目で自分の後方を伺う。
野犬くんはいなくなっていたが、山猫と妖精がついてくる。

アンジェリカ「ケサちゃんとフローラお姉ちゃんとペットについて相談しよう!うん、それがいい!!」
 



蚯蚓くんは少し寂しそうにした。
今はおとなしそうにしているが、この一時間この繰り返しなのだ。

筆を持つ→邪魔する→怒る→喜ぶ→捨てようとする→寂しそう→筆を持つ→・・・・

これではどうしようもない。



アンジェリカ「仕方ないでしょ。そんな寂しそうな顔されても困っちゃうの!」
 

アンジェリカは少しため息をついてレイモンドを抱きしめた。



アンジェリカ「ねぇ、レイモンド。なんでこんなにいっぱいついてきちゃうのかな?」
 

 
 

アンジェリカ「レイモンドが何か喋ってくれればいいのに」
 












『レイモンドっていう名前はね、助言する-守護者っていう意味があるんだよ。』

そう教えてくれたのは誰だっただろう。













アンジェリカが物思いに沈もうとしたとき、誰かがリボンを引っ張った。

アンジェリカ「誰?」
 

振り向いた先にいるのは・・・・・もちろん新しいペットの蚯蚓くん。
『構って、遊んで』
『構って、遊んで』



ぷちっ



アンジェリカ「もう!しばらくあっちに行ってて!!」
 


また、蚯蚓くんはうなだれてしまった。







ここ数週間少しでも時間があると家のことが思い出されてならなかったのに、蚯蚓が来てからそれどころではなくなっている。
それが救いになっていたのだが、幼いアンジェリカはそんな些細なことにも気づいてはいなかった。

【今回の日記は手抜き!!】

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