精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記
(+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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腰が痛くてもコピペぐらいはできる。
『47日目の日記
遺跡外でいっぱい取引をしました。
韮鍛錬キットはちょっと怖い感じの元食肉植物さんに買ってもらいました。
あそこまで禍々しいと見た人が皆気をつけるからかえって怖くない感じ。
パパみたいににっこり笑って怖い人のほうが怖いです。
あと、ペットに新しい力を装着できる不思議な鹿さんに会いました。
せっかくなので卵さんに少しでも割れにくくなる力をつけてもらおうかとおもったけど、
失敗しちゃいました。
やっぱり命をつなぐのは難しいみたい。
卵さん無事に孵ってくれるといいけど。
中からいったい何が孵るのか緋魅にも分からないみたいです。
緋魅は卵さんをできるだけアンジェリカのそばに置いておきたいらしいです。
アンジェリカのそばにいるとこの島の影響を受けにくいんだって。
あと宝玉からは遠ざけて欲しいみたい。
難しいこといわれて困る。
宝玉を遺跡外の部屋に置いてこようと思ったけど、何度引き出しにしまっても、またカバンに入ってきちゃう。
仕方ないので卵さんは黒フクロウさんに運んでもらうことにしました。
黒フクロウさんなら戦闘が始まったら飛んで逃げられるし、アンジェリカについてきてくれるから。
緋魅もしぶしぶ了承しました。
でもこの島の影響って何だろう?
ギルって人が言ってたエキュウスって何か関係あるのかな?
噂によると、この先にいる女の人はこの島の悪いものを吸ってくれるらしいので、お話聞いてみたい気がします。』
アンジェリカ「この先にいる女の人・・・か・・・・」 |
サンドラって言う鞭使いのお姉さんらしい。
一人でお茶を飲みながら考える。
緋魅と氷彌さんは卵につきっきりで最近相手をしてくれない。
二人でひそひそ話をすることも増えた。
たぶん呼べば来てくれると思うし、聞けば教えてくれると思うけど、必要なら二人から話して欲しくて待ってる。
待ってるけど・・・・
アンジェリカ「そろそろ怒ってもいい気がする。」 |
決めた!
サンドラって人に会って話を聞いたら、そのあとで二人の話を絶対聞こう!!
うん、そうしよう!
そう思ったらちょっと落ち着いた。
アンジェリカ「レイモンド、今日のお菓子もおいしいよ」 |
この島に来たときはレイモンドと二人だったんだから、二人が話してくれなくても別に寂しくなんてないし!
一人でお菓子も焼けるし、お茶だって煎れられるんだもん。
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(前回の日記はBLOG補完されています。読まないとこの先通じない。http://russell.side-story.net/Entry/171/)
緋魅は一人に戻って考え続けていた。
彼女の両親のことを。
何度あのときの状況をトレースしても彼女の母親の力は読めない。
銀色の特殊なオーラを持つという父親の力が「結界」と「浄化」。
母親も特殊な金だというから、同様に複数の力を持っているのだろう。
おそらく、一つは 「捕縛」または「魅了」の力。
相手を惹きつけて縛る力。
父親が封じているといったのはその力だろう。
真名を見破る力を持っているおもうが、その力も捕縛の中に含まれているのかもしれない。
彼女の母親・・・・
魔銃使い、回復魔法使い、召喚士、魔法鍛冶師
父親も母親もビーストテイマーの力は持っていないと言っていたので、彼女は召喚の力を少し歪んだ形で受け継いだのだろう。
デビルサマナーの力を持つという母親
話を聞いた限りでは召喚というより幻術使いなのかもしれない。
実際に召喚しているのではなく、魔を召喚したかのように見せて、相手の精神を攻撃して大ダメージを与えていたのかもしれない。
彼女の家のそば
王都イシリア
神々と呼ばれるいびつな存在と神殺作戦が今も延々と続いていると聞いた。
あの場所も実界から精神界に通じるような場所のようだ。
おそらくあの国に住む人たちはみんな多かれ少なかれ、あのいびつな神々の影響を受けているはずだ。
そうでなければ、別の「宝玉」をあれほど持っているはずがない。
彼女のそばにいればマナの影響は受けない。
だが・・・・
何か別の影響を受けていることはないだろうか?
無垢な卵を彼女のそばに置くことは正解なのだろうか?
また何か大きな間違いを犯そうとしていないだろうか?
答えは出ないし、今となっては彼女から離れる気になれない。
火喰い鳥の民でもないのに、なぜマスターと認めてしまったんだろう?
まだ迷いがある。
分割している心の半分。
氷彌はまだ彼女をマスターと認めていない。
だが、それも時間の問題。
ここ一両日の間に心は完全に彼女に屈服するだろう。
だからこそ、今しっかり考えなければ。
彼女についていっていいのか?
もうすぐ戦闘が始まる。
また心を分けて緋魅と氷彌に分かれる。
二つに分かれた後の「緋魅」は彼女をマスターと認めてしまっている。
あの卵を守るなら今すぐ彼女から離れなければ・・・・・
「・・・・・できない」
彼女から離れれば、この島のマナで緋魅も卵も狂っていくだけだ。
確実に狂うか、狂わない可能性に賭けるか。
少女の力はえたいが知れない。
それでも、わずかな可能性があるなら・・・・・・・・・・
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後日、緋魅は
アンジェリカ「ママが「捕縛」?「魅了」?」 |
アンジェリカ「やだなぁ!ママはそんなの持ってないよ。だって、「魅惑」や「魅力」はアンジェリカがこの島に来てから自分で磨いたものだもの!」 |
といわれて、また頭を悩ませることになる。
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