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精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記 (+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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チキレ敗北しました。
なのでBLOGで補完します。

邪気眼コミュに入れそうな感じになってきました。


『46日目の日記

緋魅が大きな卵を拾ってきました。

なんだかよくわからないけど、とても大切そうにしています。

ちょっとだけ触らせてもらったけど、さわると中にいる何かの鼓動が伝わってきます。

普通じゃないことだけはわかります。

でも、この島で戦闘も多いのに連れ歩いて大丈夫なのかな?

遺跡外に置いておく方がいいんじゃないの?って言ったけど、連れて行く方が安全らしいです。

この島の影響を受けないように、守ってあげないといけないらしいです。

緋魅と氷彌さんが戦闘の手抜きをせずに守るって言ってるから、何もいえないけど、大丈夫なのかな?

大事なものらしいからアンジェリカも守ってあげるようにしようって思いました。』



ペンをおいて振り返る。
巨大な卵は氷彌さんがずっと守るように撫でてる。
緋魅と氷彌さんのどちらかが常にそばにいるみたい。



緋魅「お茶が入りましたよ。あと今日のおやつは栗のマフィンです。」
 

アンジェリカ「緋魅が作ったの?」
 

緋魅「別に私が作っても問題ないでしょ?氷彌に出来ることを私が出来ないはずがない。」
 



・・・・そういえば氷彌さんが緋魅が作った擬似人格で、元々は緋魅の一部だから、氷彌さんが出来ることは緋魅もできるんだった。

いつもと同じようにおいしいお菓子。
いつもよりも香り高い紅茶


アンジェリカ「緋魅・・・・・・上手だったんだ。」
 

緋魅「氷彌以上レベルなら何でもできますよ。でも貴女も料理は出来るんだから、この程度はできるでしょう?」
 

アンジェリカ「うん。でも紅茶はこんなに上手に入れられないかな?」
 


そういうと緋魅はにっこり笑っていた。



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆



卵をどうするべきか、かなり悩んだ。
だが、マスターから離すわけにはいかない。
この島のマナに影響されかけていた華煉から闇を駆逐して卵にしたのはマスターの力のはず。
そういえば、私と氷彌はあまりこの島のマナの影響を受けていないようだ。
私自身、以前この島の気にあてられて、弱って偽妖精の中で眠っていたはずなのに。
この少女が真名を呼ぶからだろうか?


だが、どうしてこの少女にこんな力があるのだろう。


緋魅「行くしかないですね。」
 

氷彌「・・・・・・そう・・・ね。」
 



卵の守りを交代する。
この島の影響を受けないように封印をずっと続けているが、あの少女が起きている時はマナがなぜか弱い。
それは何故なのか?
少女の赤いオーラの持つ力は統率のはず。

だが、潜在的に何か別の力も持っているはずだ。
そうでなければ、あのように真名を呼んだりできるはずがない。

氷彌を送り出す。
行き先はもちろん少女の家。
あの不思議な力を持つ一族に何かヒントがあるはず。
それに彼女の家の情報も掴んでおかなければ。



☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆



氷彌はなかなか戻ってこなかった。
遺跡外からもうすぐ遺跡内に入らなければならない。
そのぎりぎりまで戻ってこなかった。

ずいぶん疲れて戻ってきた氷彌を吸収する。
力を与えながら、その間の記憶を一気に共有する。



古いどっしりとした家
目指すのは銀のオーラと朱金のオーラ。
先に目についたのは銀のオーラ。
彼女の父親のはず。

そっと近づいたはずなのに、突然眩い光に迎撃される。
こちらを圧倒する銀色の光


『この家に近づくとはいい度胸をしていますね。』


この方が彼女の父親?
圧倒的な力の持ち主。
一気にこちらを滅しようと力を流し込んでくる。
銀色の光に抗うことも出来ない。
このままでは消される・・と思った時にふと力が弱まる。


『・・・あの子のことを知っているのですか。それなら早くそういえばいいのに』


圧倒的な力で威圧し、語る暇さえ与えなかったその人はにっこりと笑ってそういった。
こちらはまだ何も語っていないのに、何を知ったのか?


『あの子は強いでしょう?私とオーレリアの力を引き継いでいるから。』



ここからBLOG補完



『あの子は強いでしょう?私とオーレリアの力を引き継いでいるから。まだ力も封じていませんし。
 わざわざこんなところまで来て、しかも私を探したと言うことは何か訊きたいことがあるのでしょう?
 訊きたいのはあの子の力のことですか?
 私の持つ力はもうわかったでしょう?浄化と結界。それが私の力です。
 あの子はその力を受け継いでいるようなので、赤いオーラに溶け込んで密かに銀色のオーラも持っているはずですよ。
 そして、あの子の母親は・・・・・あれは私以上に暴力的な力を持っていますから会わない方がいいですよ。
 といっても・・・・・もう手遅れか・・・・』


扉が開く。


『あなた?話し声がするけど、どなたかいらっしゃるの?』


金色の・・・・

 

緋魅「記憶が飛んでいる!?」
 


一人に戻ったのだから、隠し事など出来るはずがない。
だが、記憶が見事に飛んでいる。

その後の記憶はあの家からずっと離れてから。

彼女の父親の声が残っている。


『だから、暴力的だと言ったでしょう?あれは本当に始末が悪い。
 これだけ離れれば自我を取り戻したでしょう?
 あれの力は普通の人間には影響しない程度に封じてあるが、精神体であるあなたは影響を受け易い。
 直接対峙しては封じていても影響されてしまう。

 あれの持つ力は・・・です。
 たちの悪い力ですからね。
 生まれる時に私が立ち会ったので、そのまま封じているのですよ。
 そうでなければ、いらぬ争いが起こったでしょうから。

 あの子もあれの血を引いているから貴女はあの子に抗えないでしょう?
 ここまで離れればあれの力も及ばない。あの子の元に還りなさい。』

 


どうやら、彼女の父親に助けられたらしいが・・・・・

彼女の母親の力はよくわからない。
対峙するだけで記憶が飛んでしまうのであれば、これ以上探ることは出来ないだろう。

探していた答えの一つはわかった。

「浄化」と「結界」

そんな力を隠し持っていたら、この島のマナの影響を受けるはずがない。

もう一つの真名を見抜く力はおそらく母親の力なのだろう。
それにしても・・・・

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