近づいてきたよ。

ほら、あの子が来るよ。

もうすぐ

もうすぐ

もうすぐ

そしたらね・・・

そしたら・・・



あの子が来たら・・・・




あの子が来たら・・・

---

「・・・ター　マスター、起きて下さい。」



眩しい。
思わず手で光をさえぎる。



「ん・・」


「マスター、もう朝ですよ。起きて下さい。」


目をこすりながら起きあがる。
何か夢を見ていたような・・・


「また何か夢を見たのですか？」


「何だろう・・・あんまり憶えてないけど、誰かに呼ばれたような・・」


そういうと緋魅は嫌そうな顔をした。


「今のうちに氷彌にもう一回吸ってもらう方がいいかもしれませんね。
　まぁ、まだいいでしょう。
　お食事用意しましたよ。起きて下さいね。」




『25日目の日記

氷彌が来てくれて、緋魅もだいぶ楽になったみたい。

2人が壁になってくれるから、アンジェリカはとても楽に戦えています。

フローラお姉ちゃんやケサちゃんと戦うのもだいぶ慣れてきたかな？


フローラお姉ちゃんとは少しの間離れていたけど、ずいぶん強くなってました。

だけど、この島の敵はどんどん強くなってきて・・・・

もうちょっとフローラお姉ちゃんを楽にさせてあげたいです。

そのためにも緋魅と氷彌さんには頑張ってもらわなきゃ。


最近では強い敵も魅惑できるようになってきたけど、まだまだ足りない。

もっともっと・・・・って思います。


そういえば緋魅に何でも惹き寄せているって言われました。

良いものも、悪いものも・・・・

コントロールするように言われたけど、どうすればいいんだろう。

パパなら知っているのかな？

パパも昔から強い力を持っていて、それで選ばれたっていってたから。

強い力を持つ者は強い力をコントロールするようにしないといけないって聞いたことがある。

あれは誰？


強い力・・・アンジェリカにそんな力があるのかよくわからないけど。

本当に何かの力があるなら、うまく使いこなせるようになりたいです。』

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