精霊伝説:波紋を斬る者 ヴェル、災渦の日記
(+カヤ・ボーフォートのセルフォリーフの日記、アンジェリカ・ラッセルの偽島探検記+イシュケ、翠祀)
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『アンジェ姉、お元気ですか?
この世界からそちらの世界に手紙が届くかわからないけど、
この世界は閉ざされていないから、きっと届くと信じてます。
こちらの町はなかなか盛況です。
島の遺跡外にちょっと似た雰囲気で、やっぱり無料の野菜とかあったのよ。
私もいっぱい無料の物を受け取ってこれから町を出ます。
取引も盛況で、私の合成の腕を買ってくれた人も何人かいます。
それでね。ケサちゃんやピリオーザさんと知り合いっぽい人にあったの。
キルシッカさんっていうのよ。
ケサちゃんから何か聞いてますか?
もしも、ケサちゃんから連絡があったら教えてもらえるとうれしいです。』
『キルシッカさんの髪はケサちゃんに似た感じで、他人とは思えないの。
あとね、チラッとティアリスお姉ちゃんに似た人も見かけました。
時間の流れが違うのか、全然年をとってないみたいよ。
私やアンジェ姉が年を取りすぎなのかも。
ここには英雄の故郷の酒場はさすがに無いみたいだけど、他にも何人か前に島で会ったことのある人がいそう。
それとアンジェ姉の』
ここまで書いて2枚目の便箋をくしゃくしゃと丸めた。
この世界からそちらの世界に手紙が届くかわからないけど、
この世界は閉ざされていないから、きっと届くと信じてます。
こちらの町はなかなか盛況です。
島の遺跡外にちょっと似た雰囲気で、やっぱり無料の野菜とかあったのよ。
私もいっぱい無料の物を受け取ってこれから町を出ます。
取引も盛況で、私の合成の腕を買ってくれた人も何人かいます。
それでね。ケサちゃんやピリオーザさんと知り合いっぽい人にあったの。
キルシッカさんっていうのよ。
ケサちゃんから何か聞いてますか?
もしも、ケサちゃんから連絡があったら教えてもらえるとうれしいです。』
『キルシッカさんの髪はケサちゃんに似た感じで、他人とは思えないの。
あとね、チラッとティアリスお姉ちゃんに似た人も見かけました。
時間の流れが違うのか、全然年をとってないみたいよ。
私やアンジェ姉が年を取りすぎなのかも。
ここには英雄の故郷の酒場はさすがに無いみたいだけど、他にも何人か前に島で会ったことのある人がいそう。
それとアンジェ姉の』
ここまで書いて2枚目の便箋をくしゃくしゃと丸めた。
アンジェ姉はあの人と幸せになるんだから、幼い頃の初恋のことなんて思いださない方がいい。
島にいた人がここにもいるなんて知らせる必要はない。
そう。知らせる必要なんてないんだ。
私があの人にアンジェ姉の結婚を伝えたことも。
『キルシッカさんの髪はケサちゃんに似た感じで、他人とは思えないの。
私のことをケサちゃんやピリオーザさんから聞いてたんだって。
キルシッカさんはパーティを組んでるみたいなので、
私とはちょっと行き先が違っちゃうかもしれないの。
でも、今度あったら、ケサちゃんやピリオーザさんが
私やアンジェ姉のことをどんな風に語っているのか聞いてみますね。
一年後には帰ります。
何かアンジェ姉にぴったりのお土産を探して。
楽しみにしていてください。
カヤ 』
うん、これでいい。
手紙を転送魔法陣のところにもって行く。
呪文を唱えて元の世界へ。
これでみんなに無事についたことが伝わるはず。
この先の町で同じように手紙が出せるかはわからない。
できるだけ皆を心配させないようにしないとね。
地図を広げる。
北東と南東に次の町が見える。
それに依頼。
3件の依頼がある。
依頼をこなすべきか、次の町を目指すべきか、それとも・・・?
カヤ「よし。決めた!」 |
私は依頼の中から一番金額の安い依頼を選んだ。
「アップル退治」
これをこなそう。
勝てるかどうかなんてわからない。
だけど、やるだけやってみよう。
町はどちらかというと東に広がっている。
依頼だって二つは東なのだから。
町を出発する。
そのときにリュックの中から懐中時計を出してみた。
父さんがくれた時計。
元の世界を出てから7日が経過していた。
アンジェ姉の結婚式に間に合わせようと思ったら、あと340日ぐらい。
この世界で50日ぐらいというところだろうか。
それまでに火喰い鳥の民を呼び起こそうとしている元凶にあえるだろうか?
不安は尽きない。
でも・・・そんなことを気にする前にこの森で出会うであろうアップルさんを退治しないといけないみたいだけどね!
私は思い切って森の中へと進んだ。
正直に言うと島の経験上、今の状態で一人で森へ行くのは怖い。
だけど、虎穴にいらずんば虎児を得ず、よね。
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